マッドフラッド陰謀論はどこから来て、どう広まったのか?

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)
このマッドフラッド陰謀論の起源は比較的新しく、主にインターネットを通じて拡散しました。
ロシアでの発生と初期の推進者:調査によれば、この理論はロシアで最初に注目され、2016年頃からYouTubeなどを通じて広まり始めたとされています。特にロシアのYouTuberフィリップ・ドゥージニン(Philipp Druzhinin)氏などが、この説を広める上で大きな影響力を持ったと指摘されています。彼の動画は数百万回再生されるものもあります。
英語圏での拡散:その後、英語圏、特にアメリカのインターネットコミュニティで急速に広まりました。Google Trendsのデータでは、2018年12月以降に「Mud Flood」の検索数が急増していることが確認できます。
プラットフォーム:Redditの「r/Mudflood」のような専門のサブレディットや、X(旧Twitter)、YouTubeなどが主な議論と情報拡散の場となっています。
日本での認知度:現状、日本ではこのマッドフラッド陰謀論やタルタリア帝国に関する情報はあまり知られていません。関連する本こそ出版されていますが、検索結果を見ても、日本語でのまとまった議論や情報は限定的です。これは、主にロシア語や英語で展開されてきた言説であり、言語的・文化的な隔たりが一因と考えられます。ただし、一部海外のトレンドを反映しやすいプラットフォームでは、関連する商品などが見られることもありますが、これは日本国内で主体的に議論が広まっている状況とは異なります。