しかし、近年のフリーランスはずいぶんイメージが変化しています。会社員をしているよりずっと稼げる例が増えているのです。

筆者もフリーランスの人たちを多くサポートしてきましたが、会社員としてしっかり実績を上げてきた人なら、フリーランスになることで、収入がだいたい3倍程度になります。

会社員時代、「月300万円」の稼ぎを会社にもたらしていたとしても、100万円はバックオフィス部門や設備投資、そして「稼げない社員」の給料に回り、100万円は株主への配当・内部留保にまわり、自分が受け取れるのは100万円だけだったのです。しかし、フリーランスになれば、その300万円を丸ごと受け取れるのです。

しかも、ITエンジニアやウェブマーケターなどIT関連の職種の場合、インターネットが繋がっていれば、オフィスに行かなくても仕事が完結する人が増えています。

つまり、会社員からフリーランスになることで、収入が3倍になり、場所や時間の自由度が増大するのです。

スモールビジネスのオーナー経営者は、自由度が高い

スタートアップの経営者は自由度が低いと述べましたが、それと似て非なるのがスモールビジネスの経営者です。

スモールビジネスというのは、多くの場合、創業者が株式の100%を持ち、自分以外の従業員もせいぜい2、3人という事業形態です。

株式を100%持っていますから、ほかの株主の意見に左右されることもなく、VC(ベンチャーキャピタル)などの出資者から「なにがなんでもIPOをしろ!」などと詰められることもありません。リスクをとって会社を急成長させる必要もないですし、従業員も少なく、作業は外部のフリーランスに業務委託したりしているので、固定費もかかりません。

行っている事業は様々で、先ほど述べたフリーランスを会社形態にした例が多いといえます。つまり、ITエンジニアやウェブマーケターのような分かりやすい事業もありますし、Youtuberとして活動する、Noteなどの販売を行っている例もあります。