ここでは、サッカー選手とタバコの関係について考察する。

現役時代からヘビースモーカーのクライフは
現代のサッカー界では、選手のアスリート志向が強まり、喫煙は減少傾向にある。40歳でありながらもトップコンディションを維持し続けているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)のようなストイックな選手がその代表格だ。
しかし過去に遡ると、1970年代を代表する元オランダ代表のレジェンドFWヨハン・クライフ(2016年死去)や、レアル・マドリード監督を2度務めた(2016–2018、2019–2021)元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンなど、過去の名選手の中には喫煙者だった例もある。
特にクライフは現役時代からヘビースモーカーで、バルセロナの監督だった時代(1988-1996)はベンチでタバコを吹かす姿がトレードマークだった(現在ベンチでの喫煙は禁止されている)。
しかし、1991年には心臓発作を発症し、冠動脈のバイパス手術を受けたクライフ。その後はタバコの代わりにチュッパチャプスを咥えることになる。その姿を見たバルセロナに本社を構えるチュッパチャプス社はすぐさま広告宣伝に利用した。クライフはその後、肺がんを発症し、2016年に68歳の若さで世を去った。

意外に多い、スター喫煙者
また、アルゼンチンのレジェンドMFディエゴ・マラドーナ(2020年死去)、元フランス代表ミシェル・プラティニ(1987年引退)、元イタリア代表MFロベルト・バッジョ(2004年引退)など、一時代を築いたスター選手も紫煙をくゆらせていた。
現役選手でも、ブラジル代表FWネイマール(サントス)、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリ(ジェノア)、イタリア代表FWマルコ・ヴェッラッティ(アル・アラビ・ドーハ)らも喫煙者と言われている。