組織運営において非常に難しいのは「一体感」を作り出すことです。

同じ組織の下で仕事を進めていくとは言え、それぞれ異なる考え方を持つ人間である以上、必ずすれ違いが発生します。

しかし、その中でも一体感を育み組織のパフォーマンスを高めていくことが、マネージャーの役割の1つです。

そこで本記事では、マネージャーの方向けに「一体感の高め方」について解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

一体感とは?

一体感とは、組織やチームに所属するメンバー全員が共通の考えを抱き、ひとつにまとまっている雰囲気のことを指します。

ビジネスで言えば、従業員全員が同じ想いを抱いて仕事に従事していることが「一体感のある組織」と言えそうです。

2019年の流行語大賞に決定された「ONE TEAM(ワンチーム)」は、ラグビーW杯日本大会でベスト8に入った当時の日本代表チームのスローガンでした。

まさにこの「ワンチーム」が一体感に共通する単語です。

一人ひとりが異なるバッググラウンドを有していても、チームで活動するときには「まとまり」を意識することで、大きなエネルギーが生まれます。

特に近年はダイバーシティの推進による影響で、さまざまな考え方を持つ人々と関わりを持ちながら、仕事を進める必要があります。

その中で「一体感」を意識したマネジメントが求められているのです。

一体感の醸成とは?

「一体感の醸成」は「一体感を作ること」や「一体感を向上させること」というニュアンスを持つフレーズです。

そもそも「醸成」とは、お酒や醤油を作るために原料を発酵させることを指します。

何となく「醸成」と言われると、時間をかけるイメージがありますが、事実として、一体感は一夜にして生まれるものではありません。

長い時間をかけて作り出す必要があり、そういう意味からも「醸成」という単語は「一体感」にマッチしていると言えるでしょう。

一体感と連帯感の違いは?