無数の謎の穴
NASAによれば、この画像は2017年に火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって撮影されたもので、実際には複数の穴が写し出されているという。「このスイスチーズのような(穴だらけの)地形には多数の穴が写っており、そのうちの一つを除いて、他はすべて下に塵っぽい暗い火星の地面が見えています。地表の明るい二酸化炭素の氷(ドライアイス)が蒸発していく様子がうかがえます」と研究者たちは記している。
最も目を引くのは、衛星写真の右上に写る直径およそ100メートルにも及ぶ、ほぼ真円形の巨大な穴だ。さらにミステリアスなことに、この穴の周囲には円形のクレーターも確認できる。NASAのチームは、この穴が隕石の衝突によってできた可能性があると推測しているが、今やより大きな疑問は、この竪穴の底に何が待っているのか、ということだ。

(画像=Image by Thomas Huber from Pixabay,『TOCANA』より 引用)