■神話は“忘れられた記憶”を伝えているのか?

 神話がここまで世界共通の構造を持っている理由について、従来の学説では「普遍的心理構造(アーキタイプ)」や「環境的類似」が挙げられてきた。

 だが、もし古代文明同士が意外と密接に繋がっていたとしたら? 長距離航海、口承、星座や自然観察によるナビゲーション──それらによって文化が交流し、神話が伝播した可能性も指摘されている。

 神話は単なる物語ではなく、“人類の記憶”の断片だったのかもしれない。

 気候変動、戦争、感染症……現代の私たちもまた、大きな環境変化と不安の時代を生きている。そんな今だからこそ、古代の人々が神話に込めた“知恵”や“警鐘”が、改めて注目されている。

 科学では捉えきれない“人間の記憶の形”としての神話。忘れてはならないのは、それが過去の教訓であり、未来へのヒントでもあるということだ。

提供元・TOCANA

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