■なぜ神話は“似ている”のか?

 世界中の古代文明が、まるで申し合わせたかのように同じような神話を語っている──この事実に違和感を覚える人は少なくないだろう。文明が接触するはるか以前、互いを知らなかったはずの文化が語る“洪水”、“天空の神”、“聖なる山”、“創造と混沌”──それらは単なる偶然なのか? それとも、忘れられた何かを伝えようとしていたのか?