これは目標が目標ではなくなっています。部下自身が自分の中で下方修正したということです。
そうならないためには何が必要でしょうか?
そうです。事前に地図を渡しておく必要がありますよね。その上でどのルートを通れば時間内に到達できるかを前もって考えさせておく必要があります。渡すだけで考えさせずにいれば渡していないのと同じです。また、考えさせずに上司がルートを教えるともしイレギュラーが発生した場合、教えられたルートしか知らないため、たどり着けなかった理由を他人のせいにします。
重要なことは結果に到達するまでに必要な手段と結果を設定し到達できるイメージを事前に持たせるということです。
上司ができると思っていることと部下ができると思っていることは違って当たり前です。それを正しく事実で認識を合わせるからこそ頑張る方向が一致するのです。
2.コミュニケーション不足
メンバー間やリーダーとの情報共有が不十分だと、誤解やタスクの重複、進捗の遅れが生じ、効果的なコミュニケーションがなければ、チームとしての連携が取れないということが言われますが、そもそも問題点はそのコミュニケーションは本当に必要か?というところにあります。
もし、お互いの認識が異なるところにコミュニケーションというお互いの価値観の対決が行われているとするならば成果を上げるために必須である「時間」というものを無駄に消費している状態です。コミュニケーションによって価値観のすり合わせが必要だと思っていること自体が成果を上げる事から離れていっていることに気づく必要があります。
上司は部下よりも成果に繋げるための最短ルートを知っているからこそ上司ではないでしょうか?その経験によってしか埋まらない溝をコミュニケーションで埋めようという思考が最大の敵です。
コミュニケーションを取ることによって共通認識を持つことは可能ですが、それでは時間がかかります。ポイントは共通事項を先に決めた上でそこで起きた問題を基に報告、事実を基に修正することが本来必要なコミュニケーションとなります。