衛星の観測は“薄明”の瞬間しかできない

 現時点での観測が難しい要因の一つは、「コスモス482」が日中は太陽の光に紛れて見えず、夜は地球の影に入ってしまうという点である。そのため、観測可能な時間帯は“日の出直前”や“日没直後”などの短いタイミングに限られる。

 また、大気との摩擦や太陽活動(スペースウェザー)の影響もあるため、落下の最終軌道は直前まで確定しない。

 NASAも公式ページで「最終的な落下予測は突入直前まで不確実性が残る」と述べており、世界中の天文学者が落下直前の観測を強化している。