緑茶飲料市場の販売数量(※)としては、長きにわたり伊藤園の「お〜いお茶」が1位、コカ・コーラ社の「綾鷹」が2位という構図が続いていた。しかし、2020年からサントリーの「伊右衛門」が販売数量を伸ばし、22年度に「綾鷹」は3位に転落した。だが、「綾鷹」は24年春にリニューアルを実施、これが功を奏し2位に復活した。リニューアルではどのように味を変え、それがなぜ成功につながったのか。日本コカ・コーラ株式会社のマーケティング本部緑茶事業部部長、助川公太氏に取材し、近年における「綾鷹」の戦略を聞いた。なお各社は同一ブランド内で濃い緑茶やほうじ茶などのラインナップを揃えるが、本稿では標準の緑茶商品に焦点をあてる。(※ブランド別販売数量、飲料総研調べ)