警察に相談したのに真剣に取り合ってもらえず、「門前払い」や不誠実な対応をされてしまった――そんなときでも、決してあきらめないでください。

以下では、具体的なアクションや利用できる支援先をご紹介します。

証拠を集めて状況を明確に伝える

前回相談時に警察が動いてくれなかった場合、写真・録音・メールやSNSのメッセージ・着信履歴など、被害の証拠をできるだけ揃えて持参しましょう。

証拠があれば警察も事件性・緊急性を判断しやすく、対応してもらえる可能性が高まります。

被害日記(いつ何があったか)をつけておき、相談時に提示するのも有効です。

相談内容を書面で提出する

口頭だけでなく、被害状況や不安を時系列にまとめた書面(相談シートや要望書)を作成し、警察署の生活安全課など相談窓口に提出してみましょう。

書面に残すことで警察側も記録を残さざるを得ず、正式な対応につながりやすくなります。

「〇月〇日に相談したが適切な対応をしてもらえなかった」ことも簡潔に記しておくと、前回の相談履歴も意識してもらえます。

相談先や担当者を変えてみる

前回対応した警察官と相性が悪かったり不信感がある場合、別の人に相談したい旨を伝えてみるのも一つの手です。

「できれば生活安全課のDV・ストーカー事案担当の方とお話ししたいのですが」と希望を出したり、交番ではなく警察署本署の窓口に出向いてみるなど、窓口を変えて再チャレンジしてみてください。

同じ警察署でも日を改めて行けば違う担当者に当たる可能性がありますし、都道府県警本部の被害者相談専用電話(#9110)経由で相談するとスムーズに専門部署につながるケースもあります。

一度門前払いにあっても、「あなたの相談内容は重大だ」と根気強く訴え直すことが大切です。

第三者に同行を頼む

可能であれば信頼できる友人や支援団体のスタッフ、あるいは弁護士に同行してもらいましょう。

被害者ひとりで相談に行くよりも、第三者が一緒にいることで警察も真剣に話を聞いてくれやすくなります。