「上手な勉強のしかた」と「学習意欲」、「成績」との関係は?

このグラフは、2022 年調査のデータを使用して分析されたもので、小学4年生~高校3年生の子どもたちにおいて「学習方法」、「学習意欲」、「学習時間」、「成績」の4つの要素がどのように関係し合っているか、を示しているものです。
2つの要素間の数字は「-1~1」であり、数値がプラス方向に大きいほど正の相関(片方が上がれば、もう片方も上がる)が強く、また、数値がマイナス方向に大きいほど、負の相関(片方が上がれば、もう片方は下がる)が強くなります。
「学習方法」と「学習意欲」は正の相関があります。つまり、学習方法の理解が進むにつれ、学習意欲も高まる、ということです。これは小中高、いずれの学校段階でも同様の傾向であることがグラフに示されていますね。
やり方が分かればやる気が出るけれど、勉強しろと言われても何をすればいいのか分からなければやる気は出ないというのは、イメージできる問題です。
また、「成績」という項目から見ると、最も強い正の相関があるのは「学習方法」。これに「学習意欲」が続きます。一方、「成績」と「学習時間」は正の相関ではあるものの、「成績」「学習方法」間の数値よりはだいぶ低いですね。
これは子供がゲームばかりやっているからといって、ゲームを隠して机に齧りつかせても、成績は特に上がらないということでしょう。
つまり、成績をあげるにはやみくもに勉強するのではなく、学習方法を身につけなければ、あまり意味がないということになります。
しかし、ここまでの話は正直ほとんどの人が言われなくてもわかっていることでしょう。