何がそうさせるのか、医者ではない者がとやかく言うのはいけないのですが、社会の抑圧が進んだのではないかという気がします。企業はガバナンスを通じて従業員への精神的プレッシャーを与えないよう気を配っています。私は根本問題はそこではなくて進化するテクノロジーであり、世の中の考え方であり、人間関係にあるとみています。我々はいかにもAIを知ったかぶりしてますが、それを理解して使っている人はごく一握りの人。社会の変化、日々起きるニュース、あるいは社会動向をきちんと理解している人もごくわずか。コミュニケーションや「飲みニケーション」も相手がなくSNSの向こうの見えない相手にうっぷん晴らしの書き込みでスッキリとなれば精神的に病んでもおかしくないでしょう。世の中の変化に対して対応できず、落ちこぼれているような方々が病むのではないかと思います。ならば今後もっと増えると推測できそうです。

後記 業務上の理由で急遽、6日間だけ東京に来ています。今回はJALグループのZIP Airを初めて使ったのですが、直前予約だったので機内食などは予約できず、自ら弁当とパンの2食分を持ち込みました。機内を見る限り、多くは日本人の若者ですが、AirLine提供の有料の弁当を食べている人はさほど多くなく乗る前に食べてきてなるべく節約する指向のようにも見えます。この飛行機、水も有料ですが、ちょっとやり過ぎの気がします。バンクーバーの空港の待合でばったり会った知り合いが「ひろさん、社長なのにZIPなんてだめでしょ!」と声をかけられました。いや本当はZIPは成田に正午過ぎに到着するのでその日の夕方6時からのミーティングに間に合うので時間を買っただけなのですが、人は勝手に想像を膨らませるようです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年5月3日の記事より転載させていただきました。