エジプトで隠蔽される発見?
エジプトでなされた多くの考古学的発見が、公にされていない事例があることはよく知られている。「国家安全保障」を理由に、エジプト政府によって調査が中止されたという報告も多数存在する。その代表例が、2008年にベルギーとエジプトの研究者チームによって発見された、巨大な地下迷宮だ。
カイロから100kmも離れていないハワラ(アメンエムハト3世のピラミッド近く)で発見されたこの地下神殿は、信じられないほどのヒエログリフや絵画で満たされた3000以上の部屋で構成されているという。この驚くべき発見は、メディアも参加したゲント大学での公開講演などで発表された直後、エジプトの最高考古庁事務総長の指示により、国家安全保障上の理由から、それ以上の情報公開が差し止められ、謎に包まれたまま社会から隠蔽されてしまった。

(画像=Image by Simon from Pixabay,『TOCANA』より 引用)