X(ツイッター)では、医療制度の問題がしばしば話題になります。

今後、人口動態からますます医療費が増大になると予想される中、現役世代が徴収されている社会保険料が上がり続け、もう限界だという声が上がっているのです。

私(藤丸)もたまに医療制度についてのツイートをしますが、数年前よりも、明らかに賛同をいただく数が増えています。

しかし、Xでは、あまり長い文章を書きにくいこともあり、短く断定的な文章になりがちです。

たとえば、以下の私のツイートについてです。

このツイートで、

「税金を、医療機関と患者に『補助金』として制限なしにバラ撒いているだけ。」

という部分がわかりにくいと思いますので、今回の記事で書いてみたいと思います。

日本の医療制度は非常に複雑です。制度の細かい部分ではなく、その本質について、「3割負担(もしくは1割、2割もさらに)は、補助金と同じ」ということにフォーカスして書きます。

日本の医療は、その売上の大部分が公金から賄われています。

病院は、患者(顧客、消費者)に医療サービスを提供する(診察や治療をする)ことで、その対価(診察代や治療費)をもらい、利益を得ています。

しかし、その診察代や治療費は、その患者さんが全額支払うのではありません。患者さんが支払うのは、自分の診察代の「3割」です(高齢者は1〜2割。生活保護の場合は0割、つまり患者は一切支払いません)。