宇宙ゴミ問題と今後の対策
マクダウェル氏は、自身がコスモス482のカプセルと特定した物体が別の何かである可能性や、50年前の耐熱シールドが劣化して再突入に耐えられない可能性も認めている。しかし、依然として「地面に衝突する瞬間までほぼ無傷だろう」との見方を示している。「完全に燃え尽きる可能性は低いほど、密度も質量も十分にある」。
欧州宇宙機関(ESA)によると、コスモス482のような役目を終えた人工衛星は約3000基も地球周回軌道上にあるという。これらの宇宙ゴミの一部は、将来的にリスクとなる可能性がある。
「より大きな物体や、耐熱シールドを持つリスクの高い物体は、制御不能な再突入は避けたい」とマクダウェル氏は言う。そのため、これらの物体を安全に地球に帰還させる「宇宙ゴミ収集車」のような技術開発も進められている。「そろそろ宇宙の掃除を始める時が来たのだ」と彼は語る。
コスモス482の落下は、宇宙ゴミ問題の深刻さを改めて示す出来事だ。幸いにも人的被害の可能性は極めて低いとはいえ、制御不能な物体の落下リスクが存在する限り、宇宙空間の持続可能な利用に向けた国際的な取り組みが急務となるだろう。
しばらくは空を見上げる時、流れ星じゃなくて“流れ衛星”に注意したほうがいいのかもしれない…?
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?