なぜ燃え尽きない? 金星探査計画の「置き土産」
マクダウェル氏は2000年に、この降下物体をコスモス482の再突入カプセル(探査機本体の一部)と特定した。衛星本体は1981年に落下し燃え尽きたとされるが、分離されたカプセルは軌道上に残った。
このカプセルは、本来金星の大気圏に突入するために設計されたもので、高熱から機体を守る耐熱シールドを備えている。このシールドが地球大気圏への再突入でもカプセルを守り、燃え尽きずに地表に落下する可能性を高めているのだ。これが、科学者たちが地上への衝突を予測する主な理由である。

(画像=ロシアの宇宙飛行記念博物館にあるソ連の宇宙船コスモス482のレプリカ 画像は「Daily Mail Online」より、『TOCANA』より 引用)