正体はイタチか、未知の生物か – 考察と現代への影響

 果たしてタッツェルブルムの正体は何なのか? 19世紀の自然科学者ダラ・トーレは、「ショイヒツァーの竜」を含め、これらはすべて蛇やトカゲの誤認、あるいは既に絶滅した未知の爬虫類の名残だと考察した。

 一方で、爬虫類ではなく哺乳類、特にイタチ科の動物(ケナガイタチ、テン、カワウソなど)の見間違いではないか、という説も古くから存在する。作家のヨハン・ルドルフ・ウィースなどはこの説を唱えた。高山地帯では馴染みの薄いこれらの動物が、タッツェルブルムとして誤認された可能性も否定できない。

 1934年には、スイスの写真家が撮影したとされるタッツェルブルムの写真が新聞に掲載されたが、その信憑性は低いとされている。現代においては、その存在を証明する確たる証拠は見つかっていない。しかし、日本の国立科学博物館で2001年に開催された特別展では、イタリアで発見されたジュラ紀の無脊椎動物の生痕化石(生物が活動した跡の化石)が、「ジュラシック・タッツェルブルム」と名付けられて展示されたこともあった。

 猫のような頭を持つ蛇、あるいはトカゲのような姿の未確認生物「タッツェルブルム」。その存在は科学的には証明されていないものの、アルプスの険しい山々に息づく伝説として、今なお人々の好奇心と想像力を刺激し続けている。もしかしたら、深い森の奥や、岩陰に、その奇妙な姿が隠れているのかもしれない…。

提供元・TOCANA

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