ローズガーデン関税前の戻り高値と200SMAが集まる5750は強いレジスタンスとなり、またその水準はローズガーデン前後の値動きから「一律10%関税」に相当するレベルなので、交渉中に、大幅な金利低下によるゴルディロックス化がない中の5750への接近は許されづらいのではないか。
先週の記事で取り上げた残骸のようなガンマプロファイルは、5200近辺の山は役に立たなかったが、5350から5650にかけてのネガティブガンマ域は重要だった。
「何かの拍子で5300台後半までラリーできれば、かなり久々に”アップサイド手当不足のネガティブガンマ域”への突入が見られるだろう」としていたが、この領域内のショートカバーは教科書的であったと言える。そういう意味では今現在もネガティブガンマ域内のショートカバーが継続しているが、その上限はやはり5650近辺ということになり、5750近辺で再びポジティブガンマに転ずるので、じり高ならともかく、少なくともショートカバーであっさり貫通するということはない。
5月に入ってからの頼みの綱は機械勢の買い戻しと自社株買いということになる。つまり「ニュースフローがない中のじり高」に移行できるかどうかである。一度でも例えば「海外時間で大幅安→米国時間でフラットまでも戻せず大幅続落」を経験したらじり高モードが終わってしまう。
機械勢の買い戻しが支える堅調さの間にファンダメンタルズから上昇を講釈する人が増えたらそこは逃げ場となるだろう。或いは通商関連のグッドニュースが出ても上値の伸びが悪ければ降りどころとなる。
とはいえ週足は、レバレッジをかけてロングするには長すぎて役にたたないが、しっかりとした週足下ヒゲ陽線となっているので、よほど上限まで引き付けてからでないと、4月の急落の二匹目のドジョウを狙うショートはワークしづらいだろう。
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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年4月27日の記事を転載させていただきました。