先週までの荒れ具合だと決算どころではなかったのだが、期待もなかった中でのリリーフラリー局面なので、ポジティブ決算は報われた。一方で今期決算は所詮バックミラーなので、高い位置で迎えると決算で改めて上に吹っ飛ぶということは難しそうだ。決算期の自社株買いブラックアウトはもうすぐ明ける。
NAAIMは少しだけ楽観化した。今サイクルの調整でNAAIMを先行したGSセンチメントは中立近くまで戻って来た。もしNAAIMが追い掛ける形で急反発した場合は売り場となるだろう。
テクニカル。先々週から引き継いだ5200 -5530レンジは、月曜4/21に下方にブレイクされて一度下に走った。もっとも火曜4/22から反発してレンジ内に戻っており、金曜4/25はレンジ上限に極めて近い5528で引けている。
レンジ内では「水曜4/16からの下落マイクロトレンドの終了を宣言できるのは5330超えであり、そこをブレイクできれば雰囲気がだいぶ改善する」「5330より上の上値については、先週超えられなかった5500近辺で再び重くなるだろう」としていたが、5330は夜間にワープしており役に立たなかった。レンジ内で上げを追い掛けるのは心理的抵抗が強かったと思われ、とにかくその前に裁量投資家と一緒に下値を売ることを拒否する羞恥心を信じることが大事だったということになる。
週後半に5500レジスタンスは2度ほどワークしたが、金曜のゴルディロックス気味の流れの中で突破されている。スティープすぎるレジスタンスやサポートラインは好きではないが、世の中一般では2月Op Exからのダウントレンドを金曜4/25にブレイクしたことになっている。
素直に日足を見ると金曜の下ヒゲ陽線のヒゲ5455がサポートとなり、5455がブレイクされれば5200 -5530レンジに逆戻りする。月末は月中の値動きの逆張りのリバランスが入るとすれば米株とドルの買戻しになりやすいはずだ。続伸した場合の上値余地は週足と日足の50SMAに挟まれた5600台半ばというところか。