これにより太陽の外核では光速の23%で内核に落下し、内核は瞬間的に1000億℃に達します。
そして落ち込んだ物質は太陽の核でバウンドし、今度は外向きの強力な衝撃波を発生させます。
これにより超新星爆発が起こります。
(※超新星爆発のタイプはⅡ型に近いものになると考えられます)
ですが1億倍サイズの水風船をぶつけた時に比べれば可愛いものです。

太陽の1億倍サイズの水風船をなんとか用意して太陽にぶつけた場合、風船から飛び出した水が太陽に降り注ぎ、太陽の質量は数千万倍にも膨れ上がります。
すると太陽の核にかかる圧力は莫大なものになり、超新星爆発前のように核がどんどん押し潰されていきます。
ただ質量と圧力があまりにも巨大かつ急激に上昇するため、今度は落ち込んでいく物質はバウンドせず、1点に向けて無限に圧縮されていきます。
無限に圧縮された1点が空間に現れるとどうなるか?
答えは「ブラックホールができる」となります。
太陽の1億倍サイズという超大質量は物質が支えられる限界を遥かに超越しており、文字通り空間に穴が開いてブラックホールになってしまうのです。
以上から、太陽に同サイズの巨大水風船をぶつけても「火は消えない」という結論に至ります。
また1億倍サイズの極超巨大水風船をぶつけたら「ブラックホール」になります。
核融合が起こっていないという点においては、火は消えたと言えるでしょう。
しかしコレジャナイ感はぬぐえません。
もし魔法の力があったとしても、太陽に水風船をぶつけるのはやめたほうがいいでしょう。
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参考文献
Lonely Hearts of the Cosmos: The Story of the Scientific Quest for the Secret of the Universe
https://www.amazon.co.jp/Lonely-Hearts-Cosmos-Scientific-Universe/dp/0316648965