今冬の補強により加入した選手のなかでも、最も輝きを放っているのはMF小泉佳穂だろう。新指揮官のロドリゲス監督とは浦和レッズ時代に共に戦っていたことも奏功してか、新加入にも関わらず早くもチームの中軸として溶け込み毎試合のように高いパフォーマンスを披露している。
特筆すべきは決定機につながるパスの質。クロスやサイドチェンジといった距離が長い場面でも正確なボールを供給してチャンスにつなげる技術の高さが光る。もちろん、チャンスと見るや自らもゴール前まで侵入し得点を奪っており、今季は早くも2ゴール2アシストで直近の2シーズンよりもゴールに絡めている。移籍早々チームの中心に定着し結果も残していることから評価を「5」とした。

GK小島亨介
評価:★★★★★
今季柏の躍進ぶりは新守護神の活躍による部分も大きい。アルビレックス新潟から完全移籍で加わったGK小島亨介は、ここまで全試合にスタメンフル出場中。足元の技術の高さで後方からの組み立てに加わり、前方へ効果的なボールを供給できるのも魅力のGKだ。
もちろん、守備の部分でも至近距離のシュートに片手で反応して防ぐなどその実力に疑いの余地はない。このままのパフォーマンスでチームも上位争いを続けていれば、再び日本代表への招集も十分期待できると言っても過言ではないだろう。守護神として定位置を掴み、攻守にわたって大きくチームに貢献していることから評価を「5」とした。

DF原田亘
評価:★★★★★
昨季はサガン鳥栖で最終的にチームは降格してしまったが、夏に多くの主力選手を失った鳥栖を最後まで支え続けた原田亘。そんな原田は今冬の移籍で柏を選び、ここまで全試合に出場。内訳を見ても途中出場は第9節の一度のみ。先発したゲームのほとんどがフルタイム出場となっており、好調なチームを後方から支える存在となっている。