
昨2024シーズンは17位でフィニッシュと苦しい残留争いに巻き込まれ薄氷を踏むJ1残留となった柏レイソル。さらに冬には直近6シーズンチームを牽引してきたMFマテウス・サヴィオが浦和レッズへ、パリ五輪代表にも選出されたDF関根大輝がフランスのスタッド・ランスへそれぞれ移籍し少なからず戦力の流出が起きた。
しかし、新指揮官となったリカルド・ロドリゲス監督のもとでチームは復権の気配を見せている。その大きな要因となっているのが、この冬新たに柏へ加わった選手たちの躍動ぶりだ。一部主力の流出があった一方、複数のポジションで即戦力を補強したことが奏功し、第11節を終えた時点で黒星わずか1つの2位と好スタートを切っている。ここでは、そんな好調要因となっている柏の新戦力のうち、リーグ戦で出場機会のあった選手について5段階で評価していく。

MF久保藤次郎
評価:★★★★★
昨年は夏に名古屋グランパスから戦力の大量流出があったサガン鳥栖へと期限付きで加わり、残留争いに苦しむクラブで奮戦していたMF久保藤次郎。今冬の移籍では、名古屋復帰ではなく柏へと活躍の場を移しここまで11試合すべてに出場して存在感を見せている。
右サイドの突破やクロスからのチャンスメイクはもちろん、狙いすましたミドルシュートでのゴールなど技術の高さでも攻撃を牽引している。数字の上でもすでに2ゴール1アシストと、2023シーズン途中にJ1へ個人昇格して以降の自己最多をすでにクリアしており、十分好評価に値することから評価を「5」とした。今後はゴールに直接関わる数字をどこまで伸ばせるか注目だ。
