他の説:弟子による遺体盗難説は?
一方で、イエスの復活は弟子たちが遺体を盗み出して偽装したものである、という説も根強く存在する。しかし、『マタイによる福音書』には、祭司たちが「遺体が盗まれたのであって、イエスは復活していない」という噂を流した、と記されている。
そもそも、遺体を盗み出すことは可能だったのだろうか? 聖書には、墓の入り口にはローマ兵が見張りに立っており、誰も遺体に近づけないようにしていた、と記述されている。「たとえ弟子たちが、イエスが三日目によみがえるという予言を覚えて信じていたとしても(実際には彼らは信じていなかったが)、遺体を盗むためにはローマ兵と戦わなければならなかっただろう。幸運を祈るよ」とミキティウク教授は、盗難説の現実味のなさを指摘している。
イエス・キリストは十字架で死んでないのか、それとも本当に復活したのか。失神説、地震説、盗難説…。様々な角度からの検証や議論が続けられているが、決定的な答えは出ていない。信仰の世界の出来事を、科学だけで完全に解き明かすことは難しいのかもしれない。しかし、歴史的な記述や地質学的な証拠から、2000年前の出来事の真相に少しでも近づこうとする試みは今後も続けられていくだろう。
提供元・TOCANA
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