スムーズな運転をするうえで「サイズへの慣れ」は重要なポイントですが、ボディの形状によって運転のしやすさは大きく異なります。「軽からセダンに乗り替えた」など、サイズも形状も異なる車を運転する際は、「ぶつけるかも」と不安な場面も増えるものです。
それでは、SUVやミニバンなど、ボディタイプによって「ぶつけやすい箇所」は変わってくるのでしょうか。今回は板金ショップのオーナーやスタッフに「ボディタイプ別に注意すべきポイント」を聞きました。
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定番中の定番はやっぱり…
定番中の定番はやっぱり…

(画像=©Monet/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
最初に答えてくれたのは、東京都内で板金工場を経営するオーナーです。これまで数多くの車種の板金塗装を手がけるなかで、ボディタイプごとに「損傷箇所の傾向」は見られるのでしょうか。
「やっぱりミニバンの左側スライドドアですかね。ハイエースなんかのワンボックスもそうですけど、とにかく内輪差が把握できずにぶつけちゃうドライバーが多いです。昔から変わらない、定番中の定番といっていいと思います。
今はセンサーで前と後ろはピーピー鳴ってくれますけど、側面にはないですから、うっかり感覚を間違えて巻き込んでしまうケースが減らないんでしょうね。
360度モニターを付けていても、たとえば狭い道へと左折していくタイミングで、その都度オンにしている人は少ないと思いますしね」(板金工場オーナー・板金塗装歴26年)
やはりボディに長さがあり、かつ運転席が前方に位置しているミニバンやワンボックスにおいては、内輪差による側面の巻き込みが後を絶たないようです。
コンパクトカーからミニバンに乗り替えたケースなどではとくに、ハンドルを切り始めるタイミングを少し遅らせるといった調整が必要かもしれません。