ドゥンビア・セイドゥ(左)マイケル・オルンガ(中)オリオラ・サンデー(右)写真:Getty Images

Jリーグを盛り上げている外国籍選手たちは、現在総勢217人(J1・91人、J2・76人、J3・50人)にも上る。その中心はブラジル人選手であり、それに続くのが韓国人選手であることは創設当初から現在まで変わりない。

しかし、リーグ創設33年目を迎えている今、Jクラブの強化担当のスカウティングもグローバル化し、意外な国から未知の選手を獲得するケースも増えた。元イラン代表FWシャハブ・ザヘディ(アビスパ福岡)や、ブルガリア代表FWアフメド・アフメドフ(清水エスパルス)、スロバキア代表FWアレクサンダル・チャヴリッチ(鹿島アントラーズ)など、Jリーグファンにとっては馴染みのない国からやってきた選手も活躍している。

もちろん、YouTubeなどでそのプレースタイルを確認することが可能となったことも大きいだろう。しかし、映像だけで獲得を決めた末、特に欧州や南米のマイナー国からやってきた外国籍選手が、Jのレベルになかったということも多い。

その中でも“当たり外れ”の振り幅の大きいのがアフリカ人選手だろう。来日して即、Jリーグに順応し得点王を獲得した選手から、プレー以前に日本での生活に馴染めず帰国した選手もおり、クラブにとってはリスクも伴う補強となる。しかしながら、日本文化にもクラブにも適応し、その実力を発揮さえすれば、とんでもない爆発力を有しているのがアフリカ人選手の魅力でもある。

ここではJリーグの歴代外国籍選手の中から、アフリカ人選手5人を挙げ、彼らがもたらした功績を紹介したい。


パトリック・エムボマ 写真:Getty Images

パトリック・エムボマ(カメルーン)

ガンバ大阪(1997-1998)、東京ヴェルディ(2003-2004)、ヴィッセル神戸(2004-2005)、2005年引退