海洋惑星「ハイセアン・ワールド」K2-18bとは?
K2-18bは、太陽よりも小さく暗い「赤色矮星」の周りを公転している。その軌道は、惑星の表面に液体の水が存在できるとされる「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」内に位置しており、生命探査において有望視されてきた天体だ。
大きさは地球の約2.6倍、質量は8.6倍と、地球よりもかなり大きい。専門家は、この惑星が広大な海に覆われている可能性が高いと考えており、「ハイセアン・ワールド(Hycean world)」と呼ばれるタイプの惑星に分類されるかもしれない。「Hycean」とは、水素(Hydrogen)が豊富な大気と海(Ocean)を持つ惑星を指す造語である。

(画像=画像は「Daily Mail Online」より、『TOCANA』より 引用)
惑星の温度は地球と似ているとされるが、主星に非常に近いため、1年(公転周期)はわずか33日しかない。以前の観測では、すでにメタンや二酸化炭素といった炭素を含む分子が検出されており、ハビタブルゾーンにある系外惑星で炭素系分子が見つかったのはこれが初めてだった。