そうしたセンスをもって眺めれば、大昔のモノクロ映画だって、現在を正しくとらえる入り口になる。逆に歴史感覚がないままで語られる、いま「世界の潮流はこうだ!」「専門家がこう言ってる!」みたいな話は、後から歴史に躓いてまちがえるので、それまでの間つなぎにしかならない。
上記のnoteもきっかけとなり、昨晩はBSフジのプライムニュースで、先崎彰容さんと「欧と米が分裂し、もうアメリカが正しさの基準にならない時代」をどう迎えるべきかを、じっくり議論することができた(例のトランプ・サプライズがあったため、冒頭では宮家邦彦さんの解説も聞ける)。
急に決まったため事前に告知しそびれたけど、早速、ダイジェストが公式のYouTubeに上がっている。いつまでも役立たずの「歴史学者」と異なり(笑)、いま歴史をどう役に立てる、立たせるかの実践が、多くの人の目に触れるなら嬉しい。
参考記事:1つめは前回出演時

ぼくらは税ではなく、「歴史を無視するコスト」を払い過ぎている。|Yonaha Jun
3/29の『朝日新聞』夕刊に、歴史学者の成田龍一先生との対談記事が掲載されました。紙面に入りきらなかった部分も補足して、より充実させたWeb版(有料)も出ています。 訂正(3月31日 22:00) リンク先を、増補された版に差し替えました。
歴史のつまみ食いは陰謀論への道 対談・成田龍一さん×與那覇潤さん:朝...
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歴史の恩師の葬儀を終えて|Yonaha Jun
中学・高校と、自分の日本史の恩師だった人が急逝し、お別れの会に出てきた。逝去もお通夜も、先月末のことである。 ご本人にも確認したが、同月に対談した成田龍一先生とは大学院が同窓で、面識もあったそうだ。わずか数日の差で、記事を目にしてもらえなかったと思うと、いっそう悔やまれてならない。
昨年夏の同期会にも、担任として...