J2の大分トリニータから個人昇格を果たしたDF安藤智哉。冬にDFドウグラス・グローリやDF宮大樹といった選手を失っていた福岡にとって、J3から着実にステップアップしてきた長身DFの加入は極めて大きかったと言えよう。ここまで9試合に先発出場し、持ち前の高さを武器に相手の攻撃を弾き返す壁となっている。
その高さは攻撃時にも活きており、第6節のFC東京戦では後半アディショナルタイムにヘディングでネットを揺らし値千金のゴールでチームに勝ち点3をもたらした。さらに続く第7節でもゴールを挙げ、攻撃面でも福岡の新たな武器となっている。守備陣に空いた穴を埋めつつ、得点源としての役割も果たしていることから評価を「5」とした。

FW藤本一輝
評価:★★★★☆
昨冬大分トリニータから町田ゼルビアへと移籍したFW藤本一輝。2021シーズン以来となるJ1の舞台で開幕から出番を掴み最終的に36試合に出場して3ゴールと存在感を示した。そして、今冬の移籍で金明輝監督と共に福岡へ加わり新シーズンをスタートさせている。
今季も開幕スタメンとはならなかったが、ここまで全試合に出場。直近の第10節横浜FM戦で今季初ゴールも挙げた。左サイドでスピード感のある突破から敵陣深くまで侵入しクロスでチャンスを作り出す力は一級品。試合での活躍に加え、同ポジションのFW岩崎悠人より多くの出場機会を得ているなど、監督の信頼がうかがえることから評価を「4」とした。

DF志知孝明
評価:★★★☆☆
サンフレッチェ広島からの期限付きで3年ぶりに福岡へ帰ってきたDF志知孝明。期限付きとはいえ、一度はクラブを離れたものの2021~22シーズンに主軸を務めた左サイドバックの帰還に歓喜したファンやサポーターも多くいることだろう。