
昨季(2024)の明治安田J1リーグでは一時期11戦未勝利という苦しい状況も味わったが、最終的に12勝14分12敗と五分の戦績で12位フィニッシュとなったアビスパ福岡。今季はJ2時代から5シーズンにわたって指揮を執った長谷部茂利監督が退任し、昨年まで町田ゼルビアのヘッドコーチを務めていた金明輝氏を招聘し新たなスタートを切った。第10節を終えたここまでは、6勝1分3敗で暫定首位につけている。
再び一桁順位そして2023YBCルヴァンカップに続く2つ目のタイトル獲得に向け、今冬は補強にも積極的に動いた。MF前寛之やDFドウグラス・グローリなど、長谷部体制を支えた主力選手の一部流出こそあったが、それを補えるだけの戦力を整えた上で新シーズンに入ったと言っていいだろう。ここでは、第10節までにリーグ戦で出番のあった期待の新戦力について、その活躍度を5段階で評価していく。

MF見木友哉
評価:★★★★★
昨季、東京ヴェルディでJ1デビューを果たしたMF見木友哉。初のJ1ながらジェフユナイテッド千葉(J2)時代と変わらず攻撃面で大きく貢献し、リーグ戦37試合出場4ゴールと結果も残していたが今冬福岡への移籍を決断した。
福岡では開幕からスタメンの座を維持し続けており、ここまで10試合すべてに先発。第2節のガンバ大阪戦で今季チーム初得点となるゴールを挙げると、直近第10節の横浜F・マリノス戦では前半に同点ゴールをお膳立て。さらに後半には低いクロスに合わせて得点を挙げ逆転勝利の立役者となっている。全試合スタメンというチームからの信頼に加え、早速複数のゴールに絡んでいることから評価を「5」とした。
