銅は世界経済好転⇒生産増⇒銅の需要拡大⇒価格上昇というシナリオが基本形で、まさに経済の体温計のような意味を持っています。その中で銅相場が先週の3日間で15%近く下落したのですが、これはあり得ない価格形成であり、プロだけが参加する相場なのでボラが大きくなりやすいとも言えます。個人的には大口の中国経済が底打ちしているので底支えはすると思いますが、車が売れないと銅を使うワイヤーハーネスが出なくなるので痛手となるという面はあると思います。
投資環境という意味では今は最悪で、今般の関税を加味すると業績への影響がうんと先にならないと出てこないという意味で相場の本格的回復には時間がかかるかもしれないと思っています。「休むも相場」という格言もあります。あまり深追いしすぎて痛手を負わないようくれぐれもお気を付けくださいませ。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年4月16日の記事より転載させていただきました。