ビットコインを除く3つはいわゆる商品取引の分野になり、その世界は結構深いものです。私は鉄鉱石は今でもやっているし、以前はウラニウムを良く手掛けたものです。ただし、その手掛け方は直接金の延べ棒やイエローケーキ(ウラン精鉱)、あるいは原油を〇リッター買うわけでもありません。通常はその分野の企業への投資を通じて参加しているのです。

理由は商品相場に連動しやすい企業の株式売買なので売り買いがしやすいこと、商品相場にはつかない配当が企業ならば業績によって得られること、株価のボラティリティが商品そのものよりはるかに高く、利ザヤを抜きやすいことが上げられます。私が10年以上持ち続けている銘柄の一つにカナダの鉄鉱石の会社があり、OTC市場なので極めて地味で知られていませんが、配当は年間10%程度をずっと頂いています。日本に目を向けると例えばドバイ原油先物ダブルブルETNという銘柄がありますが、これなどは原油価格の動向を2倍のボラティリティで動かす銘柄で取引量はかなり多い銘柄ですが、素人向けの銘柄ではありません。配当もありません。

投資には基本的には年季が必要で、株式などに初めて参入した人が「ビギナーズラック」でウハウハするも、しばらく声を聞かないと思えば青ざめていたということもよくあります。それでも株式市場で精通すればそれは素晴らしいことです。ただ、ひとつ申し上げたいのは「餅は餅屋」という言葉通り、株式市場にはあまりにも広い業種のあらゆる銘柄が散らばっているのであちこちに目移りするように手を出すと失敗しやすくなります。それよりも得手とする限られた業種に絞り、ある程度、産業や業界に精通することで「株価の呼吸」を感じることが重要なのです。

なので、商品相場とかビットコインなどアルタネート相場に手を出す場合はまずは失敗してもよいぐらいの資金で練習を重ねることだろうと思います。

で、お題の相場の行方ですが、私はこれを業としていないので具体的にこれが上がるといったことは言えません。ただ考え方というのはシェアできると思います。