これは医療政策や個人のワクチン接種行動に影響を及ぼしうる重大な発見といえます。
もしこの傾向が他の地域や追加の大規模研究でも再現されるならば、認知症の予防策として帯状疱疹ワクチンがさらに注目されるのは間違いありません。
医療者や政策立案者だけでなく、私たち一人ひとりも、自分自身や家族の将来の選択肢として「帯状疱疹ワクチン=認知症リスク低減の可能性」という新たな視点を持つことになるかもしれません。
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元論文
A natural experiment on the effect of herpes zoster vaccination on dementia
https://doi.org/10.1038/s41586-025-08800-x
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部