
昨2024シーズンのJ2リーグを優勝で終え、3年ぶりにJ1復帰を果たした清水エスパルス。名門復権を目指し臨む今季は第10節が終了した時点で3勝3分4敗で12位。直近5試合は1勝1分3敗と、J1の厳しさを思い出す序盤戦となっている。
昨季の清水では、DF住吉ジェラニレショーンやMF宇野禅斗といった期限付き加入選手たちの活躍が目覚しく、J1昇格とJ2優勝の立役者となった。もちろん、J2へ降格した2023シーズン以降失意の流れを知るMF乾貴士やFW北川航也らの下地があってこそだが、補強の的確さを証明するシーズンになったと言えよう。
大活躍だった期限付き移籍組が完全移籍へと移行した今季、久々のトップカテゴリーに臨むにあたり新たな戦力もチームに多く加わった。そして、その中にはここまでチームを牽引するほどの活躍を示す選手も出ている。ここでは、今冬清水に加入した選手のうち、リーグ戦で出番のあった選手の活躍度を5段階で評価していく。なお、ユースからトップ昇格を果たした選手のうちMF西原源樹は昨季すでに多くの出場機会を得てプロ契約も結んでいたため対象外とした。

MFマテウス・ブエノ
評価:★★★★★
ブラジルのグアラニFCから清水へ加入したMFマテウス・ブエノは、今季新たにJリーグへ参戦した外国籍選手の中で最も当たりの選手と言っても過言ではないだろう。ここまでリーグ戦全試合にスタメン出場し、主にMF宇野禅斗とボランチのコンビを組んで中盤を支えている。
自陣深くであっても決して動じずにボールをキープする冷静さと技術を持ち、確実に味方に繋いで組み立ての軸となる。また、相手のボール保持時にはチャンスを逃さずにプレスをかけてボールを奪いそのまま決定機を生み出すパスを供給するなど、いずれのゲームでも攻守両面で存在感を示し続けている。新戦力にして早くもチームの中心となりつつあることと、それを可能にする技術の高さから評価を「5」とした。
