長妻山井プランによって行われた派遣切り50万人は狙い通りに正社員になるなんてことはなく、 単に解雇されておしまいでした。

当時の派遣の主力ゾーンであった氷河期世代は一番に割を食ったことでしょう。

もういい加減政治は「氷河期世代を生み出した構造」をきちんと認める覚悟をした上で向き合うべきです。

政治が目を逸らして高齢者ばかりを見てきましたが、団塊世代が順調に亡くなり始めています。そうなれば氷河期世代の票の影響力が大きくなります。

少子化対策などとほざいて現役世代の負担をさらに増やす事を決めた岸田文雄もそうですが、本来であれば自分達のこれからの票田にしなければならない層を絞り上げ続ているだけです。

だからこそ自民党の40代から下の支持率は大きく下がっているのです。

安倍晋三がやってきた路線を否定する事ばかりに夢中になっていて、そうした現実を冷静に分析する事からも逃げ回り、自身の社会主義的妄想である新しい資本主義なんてものを石破政権で実現させようと引き続き岸田文雄のぶち上げた妄想のための会議が行われています。

ならば自民から票を堂々と奪える事にもなるわけで、現役世代、特にあらゆるツケを集中的に押しつけられた世代への対策をすることは国民民主党としてもプラスになるはずでしょう。

でも打ち出してきたのは30歳未満だけを対象とした政策。

国民民主党が減税を打ち出して支持を集めたものの、それは単なるまぐれ当たりだっただけで、なぜ評価されたのかの分析もまともにできていなかったのでしょう。

上から全てのツケを押しつけられ、下の世代は自分達よりどんどん待遇が良くなる。そして政治も自分達は捨ててやっぱり若者か高齢者という選択肢。

日本じゃなく他の国だったら暴動が起きててもおかしくないと思います。

氷河期世代を生み出してきた連中、食い物にしてきた連中、老人ばかり見て無視してきた連中。こうした多くの人達をまとめて批判することになりかねない話ですから、氷河期世代対策についてはなるべく考えたくない、目を逸らしつづけたい話なのかもしれません。