まして国の防衛予算には上限があり、そのなかで優先順位があるということも理解できない。この手合に限って佐藤大輔のファンだとか自称するわけですが、兵站や予算の確保が理解できない。
基本陸幕は新型戦車がほしいというドグマありきで、それさえあればほかはいらないというそこいらの軍オタレベルです。新しい戦車を買いたいというだけの素人以下の集団に予算と人員、その他のアセットを与えて税金をムダ遣いすべきではない。
限られた予算であれば機甲戦力を維持するならば戦車の数を削減し、新型開発ではなく90式の近代化でよかった。他国は概ねそうしています。浮いた予算で上記のような機甲戦アセットの近代化をすべきだった。戦車300両と、骨董品で動かない機甲アセットがあっても機甲戦闘はできません。
しかもお大事の10式すらネットワーク化すら満足にできていない。AMVもコータムしか搭載していないから音声無線機とせいぜいメールがでるだけ。防御力も他国の3.5世代に戦車のレベルにはない。小さいからその分装甲が厚いとか屁理屈をこねていますが、であれば74式は10式よりも防御力が強いことになる。他国は分厚い複合装甲を使っているのに、わすか数センチの厚みの鋼板で同等の防御力は確保できません。はじめに10式サイコーというドグマがあるので、それにそって理屈をつけるから現実が見えない。まるでザリガニでエビフライ作るようなものです。いくら衣をいじってもザリガニがエビフライになることはない。
つまり新型戦車があっても無駄ということです。
陸幕は大草原で敵の戦車部隊と我が戦車部隊の機甲戦、というファンタジーを夢見ているだけです。あるいはゴジラに備えているのか。男のロマンなのでしょうが、現実的にはありえない話です。男のロマンは宇宙戦艦ヤマトだけにしてほしいものです。
ゲリコマ対処を重視というならばそれようの電子信管をもった榴弾を開発するなり、導入するなりすべきでしたが、それもやらず、歩兵と連絡するための電話も、RWSも搭載しなかった。搭載すると金がかかるし、重量が増えて10式が必要とされる非現実的な「設定」が崩れるからです。