基本戦車必要論の根底には、戦車は必要だ、それは俺が戦車が好きだからというのがあります。それにネットで拾った知識を貼り付けて「理論武装」しているだけです。だから物事の本質が理解できないし、財務省が戦車のあり方を見直すべきだとレポートで書いたら、戦車不要論だと噛みつくわけです。基本的に軍事情報以前に人間としての教養や思考レベルが低すぎる。新興宗教に騙されて家族を加入させるために口汚く罵るのはこのタイプです。

陸自に戦車が不要なのは主に以下の二点です。

1)島国という「我が国固有の環境」において戦車は必要不可欠ではなく、あれば便利といったものだから。

まず連隊規模の戦車が揚陸してくることは制空権、制海権、そして輸送力の問題からほとんど不可能です。国防において戦闘機は制空権の維持のために必要不可欠だが、戦車の優先順位は相当低い。その程度のものです。

2)陸自に軍事の専門家として機甲戦力を運用する能力がないから。 率直に申し上げて陸自の機甲戦力の運用能力は欠如している。つまり戦車があっても猫に小判、豚に真珠です。

新型戦車を磨いて「ハアハア」いっていれば幸せであり、そこいらの軍オタよりレベルが低い。小学生に乗用車が必要ないのと同じレベルです。

戦車だけを更新し、歩兵戦闘車、戦闘工兵車、自走迫撃砲、自走架橋など機甲戦に必要な装甲車両や機材は何十年も放置されている。第7師団は実質第7機甲博物館です。 トランスポーターもろくにない。そして74式が旧式にまかせてもつい最近まで現役においていた。実戦では使い物にならないのに退役させて、その人員や予算を他の機甲アセットに回すということができない。

それは無能だからです。

自称軍事痛(通か笑)の軍オタさんたち、この点を指摘しても何の反論もできない。彼らは国産新型戦車があれば、テクノナショナリズムのオナニーができるからそれでいい、国防なんて考えていない。