したがって、私たちはジャーナリストとして、もっと違うやり方で読者とコミュニケーションしなければならない。
例えば、今はインフルエンサーと呼ばれる人がたくさんの人とつながって、成功している。
伝統メディアの場合はこれまでの経験があるし、リサーチもやっている。該当するトピックに関しての長年の知識もある。しかし、信ぴょう性をもって話すことができないと、その事柄について話す権限がないように思われてしまう。読者がメディアを信頼しないことにつながる。
だから、私たちはメディアとしてコミュニケーションの仕方を変えなければならない。大きな変化が必要だ。コミュニケーションできていないことに失敗していることを認めなければならない。ポッドキャスターやインフルエンサーから学ばなければならない。
デジタル革命のときもそうだった。私たちは変化を受け入れることが遅かった。今はデジタルを受け入れ、いろいろやるようになった。
私たちは今、いかに効率的にコミュニケーションできるかを考えて、手法を変えていかなければならない。
「元に戻せないほどの大きな変化」
―トランプ政権が発足してから5週間。これからの4年間で、米国は修復がつかないほど変わってしまうのだろうか。
バロン氏:元に戻すことがとても難しくなるほどの大きな変化が米国社会で起きている。
独裁的政権はいったん発足してしまうと、これを変えることは非常に難しくなる。民主主義や民主主義社会の柱と思われたことが変わってしまう。既成組織が破壊された後、また築き上げるのは大変だ。4年間で、アメリカもそして世界も大きく変わるだろう。
もし高インフレになったり、経済がめちゃくちゃになったり、アメリカが不要な紛争に巻き込まれるようになったら、トランプ氏を選んだがために代償を払ったことになる。
2年後、あるいは4年後でもまだ自由で民主的な選挙制度があるとしたら、正直に言うと推定でしかないわけだが、経済が悪いと結果は大きく変わってくるだろう。トランプ氏に投票した人は今度は変えるかもしれない。