当の農林中金自身はその意識もなく、むしろ最安値付近で損切りしてしまったのではないかとも指摘されています。

農林中金は、農協や漁協などを通じて約90兆円の資産を運用しており、一般に持たれる素朴なイメージとは異なり、実際は非常に積極的な投資姿勢をとる巨大ファンドです。

今回のトレードから鑑みて、農林中金の投資部門には実力不足のトレーダーが多いのではないかと指摘されています。今回の米国債大量売却は結果的に関税政策の見直しを促し「世界を救った」とも言われますが、実際には円安による評価損を抱えての損切りだった可能性が高く、運用の判断力に疑問も出ています。