さらに、アメリカに備蓄があれば、飼料用米などに転作するための膨大な予算も不要になる。日本で生産されたコメは、すべて日本人が食卓で味わえるようになるのだ。
この日米共同の食料備蓄構想は、両国の農家を守りつつ、通商、農業、外交、安全保障を同時に結び直す現実的な提案である。
農業か経済かという二元論で個別に守ろうとすれば、すべてが崩れる。必要なのは、コメを基軸に、これらを戦略的に結びつけ、日米の同盟関係を深化させる構想だ。
今こそ、貿易摩擦や報復関税を超えた次元で、大局的に日米双方を利する基盤を築くときだ。
(注)正直、私の好みに合う提言ではないが、緊急事態であるため、石破首相や国会議員が理解でき、農水族でも政治的に受け入れ可能な案としてまとめた。
(編集部より)この記事は、浅川芳裕氏のX(@yoshiasakawa)のポストを、許可を得た上で転載いたしました。