実際、両クラブ間での選手の移籍も多く、元フランス代表FWオリビエ・ジルー、元チェコ代表GKペトル・チェフ、元イングランド代表DFアシュリー・コール、元ブラジル代表DFダビド・ルイスなどが両クラブでプレーしている。現在アーセナルで活躍するイタリア代表MFジョルジーニョも、2022/23シーズンの冬の移籍期間にチェルシーから移籍してきた。

アーセナル 写真:Getty Images

ロンドン勢、2024/25シーズン対戦成績順位

ではここで、ロンドン勢のみの今シーズンの対戦成績に基づいた順位表を見てみよう(プレミアリーグ第31節終了時点)。

  • 1位:アーセナル(勝ち点28)/プレミアリーグ2位
  • 2位:チェルシー(勝ち点23)/プレミアリーグ4位
  • 3位:フラム(勝ち点20)/プレミアリーグ8位
  • 4位:ブレントフォード(勝ち点17)/プレミアリーグ12位
  • 5位:トッテナム・ホットスパー(勝ち点14)/プレミアリーグ14位
  • 6位:ウェストハム・ユナイテッド(勝ち点12)/プレミアリーグ16位
  • 7位:クリスタル・パレス(勝ち点8)/プレミアリーグ11位

上位2クラブのアーセナルとチェルシーは実力通りの数字を残し、ほぼプレミアリーグの順位表通りの序列となっているが、3位のフラムはロンドン勢との戦いで健闘していることがわかる。

フラムはリーグ首位のリバプールに対しても1勝1分けの好成績を残している。まだチェルシー戦とブレントフォード戦を残しているとあって、そこで勝ち点3を拾えれば、欧州カップ戦出場もグッと近付いてくるだろう。

今シーズン苦戦しているトッテナムとウェストハムは、ロンドンの他クラブから勝ち点を拾えていないことが、順位にそのまま表れている。ロンドン勢との対戦では、トッテナムが2試合(ウェストハム戦、クリスタル・パレス戦)、ウェストハムが1試合(トッテナム戦)を残しているが、ここを落とせば「降格」もチラついてくる。