尾藤:「構造は戦略に従う」という考え方がありますが、多くのコンサルティング会社は組織設計から入る傾向がありますよね。
安藤:その通りです。大半のコンサルファームはそうですね。ただ、特に人事系のコンサルティングでは、その構造的な考え方が弱いと感じています。
私たちは構造に重点を置き、「人のやる気」や「共感力」といった要素にはほとんど触れません。代わりに、仕組み作りに注力しているんです。
人材配置についても同様で、「人の特性」をあまり重視しません。「適材適所」より「適職適材」という考え方です。もちろん、「この人はこの役職に向いている」という判断をゼロにしているわけではありませんが、基本的には「この役割が必要だから、誰が担当するか」という順序で考えます。会社の戦略との整合性を最優先に、組織の仕組みを設計していくのが私たちのアプローチです。
(次回に続く)
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