■宇宙の限界

 ビッグバン理論とは、宇宙が約140億年前に1つの微小な点から爆発して誕生し、それ以来拡大し続けているという理論である。宇宙と呼ぶこの途方もなく広大な空間は、直径が930億光年あり、地球上での1年ごとに1光年ずつ膨張している。

 プラビイカ教授によると、宇宙の向こう側に何があるのかは分からないが、宇宙が成長し続けるという事実は、その向こう側に高次元の領域が存在する可能性を示唆しているという。

 さらに、宇宙学者は宇宙が完全に平坦ではなく、少なくともわずかに「双曲面」(鞍のような形)または球形であるはずだと推測している。

「定義上、これは曲がることのできるより高い次元が存在することを意味します」とプラビイカ教授は語る。

 宇宙の彼方に高次元の世界があるのだろうか。

我々は“10次元の世界”に生きているのか?物理法則が導く“異次元宇宙”の可能性
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)