1980年に2部のヘルタ・ベルリンへシーズン途中で移籍、翌1981年からはヴェルダー・ブレーメンに加入した。在籍5シーズンで、159試合出場11ゴール1アシスト。ブレーメンでも主力としてプレーし、クラブ在籍中にブンデスリーガで3度の2位を経験しており、奥寺はその時期に主力として起用されていた。

ブンデスリーガ1部での通算成績は、9シーズンで234試合出場26ゴール3アシスト。日本人選手が海外で長期にわたって活躍する例が極めて少なかった時代、奥寺の活躍は非常に珍しく、欧州で成功を収めた初の日本人として称賛される存在となった。


長谷部誠 写真:Getty Images

1位:長谷部誠

出場試合数:384

在籍チーム:VfLボルフスブルク(2008-2013)、ニュルンベルク(2013-2014)、アイントラハト・フランクフルト(2014-2024)

元日本代表のキャプテンMF長谷部誠(2024年引退)は、2008年に浦和レッズからVfLボルフスブルクに加入すると初年度の2007/08シーズンから主力に定着。鬼軍曹として知られるフェリックス・マガト監督の下で堅実な守備と的確なパスを武器に中盤を支え、2008/09シーズンにはクラブ史上初のリーグ優勝に貢献した。

その後、ニュルンベルクを経て2014年にアイントラハト・フランクフルトに移籍。ここでキャリアの転換期を迎える。加入当初は主にボランチとして起用されたが、後にリベロやセンターバックとしても起用され、多様な役割を高水準でこなすユーティリティ性が高く評価された。特にニコ・コバチ監督時代(2016-2018)以降は、戦術理解と統率力でチームの精神的支柱となり、2017/18シーズンのDFBポカール制覇、2021/22シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に貢献。30代半ばを過ぎても高いコンディションを維持し、40歳となる2024年まで第一線でプレーを続けた。