さらに、社会的な影響も考えられると研究者たちは指摘します。同じような教育背景を持つ人とパートナーを組む可能性が高まれば、社会経済的な格差が拡大する可能性があるのです。
実際、アメリカでは同じような教育背景を持つ人とカップルになる傾向が強まっているとする報告もあります。
研究者らはこの研究が、より良い形で、学問分野を超えたさらなる研究のきっかけになることを期待しています。
「私たちは、皆さんがこのデータを用いて独自の分析を行い、人々がどのような関係を築くのか、その背景にある理由についての知見を深めていただけることを願っています」
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参考文献
News flash: Opposites don’t actually attract | CU Boulder Today | University of Colorado Boulder
https://www.colorado.edu/today/2023/08/31/news-flash-opposites-dont-actually-attract
元論文
Evidence of correlations between human partners based on systematic reviews and meta-analyses of 22 traits and UK Biobank analysis of 133 traits | Nature Human Behaviour
https://www.nature.com/articles/s41562-023-01672-z
ライター
鶴屋蛙芽: (つるやかめ)大学院では組織行動論を専攻しました。心理学、動物、脳科学、そして生活に関することを科学的に解き明かしていく学問に、広く興味を持っています。情報を楽しく、わかりやすく、正確に伝えます。趣味は外国語学習、編み物、ヨガ、お散歩。犬が好き。
編集者
ナゾロジー 編集部