その結果、分析した特徴の82%から89%において、パートナーは類似している可能性が高いことが明らかになりました。
どちらの分析でも、政治的・宗教的態度、教育レベル、IQの特定の尺度といった特徴が特に高い相関を示していました。
薬物使用にまつわる特徴も高い相関を示し、ヘビースモーカー、大酒飲み、無趣味の人は、同じような習慣を持つ人とパートナーとなる傾向が強くみられたそうです。
一方、身長や体重、病状、性格特性などの特徴は、低いながらも正の相関を示していました。
性的パートナーの数や、子供の頃に母乳で育てられたかどうかといったマイナーな特徴についても、ある程度の相関関係が見らました。
ちなみに、カップルが最も類似しやすい特徴は、生まれ年だったそうです。
外交的な人は内向的な人を好むわけではない
ところが、外向性のような特性については、まったく相関がみられませんでした。
「外向的な人は内向的な人が好きだとか、外向的な人は他の外向的な人が好きだとか、いろいろな説がありますが、実際のところは、外向的な人は同じように外向的な人と結ばれる可能性が高いのです」とホーウィッツは言う。
「朝型」と「夜型」は引き合うことがある
分析の結果、研究者たちは、「異なった人同士が引き合う」という言説について「説得力のある証拠はない」と結論づけています。
負の相関関係があると思われた特性は、聴覚障害、心配性、クロノタイプ(「朝型」か「夜型」か)という3つの特徴だけだったそうです。
「似たような人を選ぶ傾向」が次世代に与える影響
研究者らは、私たちの「似たような人を選ぶ傾向」が次世代に与える影響について、次のように述べています。
「例えば、背が低い人が同じく背が低い人と結びつき、背が高い人が背が高い人と結びつく場合、次の世代では身長の両極端な人が増える可能性が考えられます。
精神医学的、医学的、またはその他の特性についても同様の傾向が見られるでしょう。」
