具体的には、赤色は筋力や瞬発力を向上させ、対戦型スポーツやフィジカル要素の強い競技において有利に働く効果があるとされ、一方で青色には冷静さや集中力を高める作用があり、持久力を必要とする競技で安定したパフォーマンスを支える効果が期待されます。
つまり、スポーツ全体において赤の競技服が持つ優位性は、かつてほど明確ではなくなったものの、今なお一定の心理的・生理的効果をもたらす可能性があり、色の選択は選手のパフォーマンスに影響を与える無視できない要素であると言えるのです。
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参考文献
The ‘red advantage’ is no longer true for Olympic combat sports
https://www.sciencedaily.com/releases/2025/01/250108144151.htm
元論文
Red enhances human performance in contests
https://www.nature.com/articles/435293a
The influence of colour in the context of sport: a meta-analysis
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/1612197X.2022.2138497#abstract
Meta-analysis of the red advantage in combat sports
https://www.nature.com/articles/s41598-024-81373-3
ライター
AK: 大阪府生まれ。大学院では実験心理学を専攻し、錯視の研究をしていました。海外の心理学・脳科学の論文を読むのが好きで、本サイトでは心理学の記事を投稿していきます。
編集者
ナゾロジー 編集部