というかぼくの場合は個人的に、病気をする前と後とで「勝手に二生を経て」生きている感じがあるので、これは結構、大変なことである。
まだ亡くなる年ではなかった恩師の急逝が、ひたすら残念だけど、そんなぼく個人の「二生」のどちらでも、お話しする機会のあったことがせめてもの幸いだった。会えるとき、会うべき人と会っておくことの大事さを、いまほど強く感じるときはない。
(ヘッダー写真は、『小早川家の秋』より)
編集部より:この記事は與那覇潤氏のnote 2025年4月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は與那覇潤氏のnoteをご覧ください。