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大企業に勤めていても副業が推奨される今、起業に興味を持つ人は増えています。そんな中、常に注目されているのが資格の取得。すでに資格を持っている人はもちろん、資格を取って独立したい人や資格に興味がある人に必読のQ&Aを、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏の著書『資格起業バイブル』から、再構成してお届けします。
たくさん会っても、ひとりひとりを大事にしよう
Q:毎月100名以上の人に会って人脈づくりをしています。注意点はありますか?
士業の仕事は紹介が多いと聞きました。そこで、毎月100名以上の人に会うことをこころがけています。100名に会うことはなかなか大変ですが、人脈作りで気をつけることはありますでしょうか? ぜひご指導ください。
おっしゃるとおり、人に会うことは極めて重要な営業です。インターネットだけの集客も可能ですが(注:地域差あり)、やはり直接人に会うという営業方法は極めて重要です。
もともと士業の仕事は信頼で成り立っている仕事なので、近い人に頼む傾向が強いといえます。そのため、新しく人に会うということは、地道な作業に見えますが、長期的に続けるとそれだけでも食べていけるようになるくらい強力なものなのです。
人に会う、いわゆる「アナログな営業」のメリットは3つあります。
ひとつ目は、仕事が入ってくるルートの確保です。
仕事の発生源は大きくわけてネット営業や広告などのツールによるものからと人からの紹介があります。前者と後者で決定的に違うのは、ネット営業や広告などは媒体やシステムの影響を受けるものです。そのため、検索エンジンの仕組みが変わったり、あるいは広告なら発行部数の変更があったりすると直接影響を受けてしまいます。そこで、普段からアナログ営業をしておくことで、仕事獲得のための違ったルートを確保できることになるのです。