これに対してセミナーや研修会は、同じ目的の下に集まっている同じ受講生なので、交流も比較的しやすいといえます。私自身も開業当初からの3年は、30名前後のセミナーや研修会に多数参加し、人脈をつくっていきました。結果として、ネットだけに頼ることなく、今でも紹介で仕事が入り続けています。
待っているだけでは仕事はやってこない
ところで、この人脈づくりの話題になると出る相談が2つあります。ひとつは、毎月100人以上の人に会っているのに、仕事がこないというものです。名刺だけは集まるが、電話はいっさい鳴らないというパターンです。
なぜ仕事がこないかというと、これはあなたから仕事を出していないからです。ただ待っているだけでは仕事は来ません。「あなたから仕事を出すようになって初めてあなたにも紹介がくる」のです。あなたも仕事をいただいた人には、何かお返ししたくなるでしょう。それと同じことになります。
もうひとつの相談が、「セミナーや研修会が地域的にあまり催されないので、交流できる場がない」というものです。あまりにも人口や法人数が少ない地域ではビジネスそのものが難しいといえますので、そういった場合は除外しますが、なければ作ればよいのです。
東京などはセミナーや研修会は非常に多い地域です。しかし、それでも私自身が営業のエリアとしていた東京都調布市という地域では決してセミナーや研修会が多いとはいえませんでした。
そこで、「ないならつくってしまおう」ということで、以前から知り合いだった税理士と共同してセミナー事業を立ち上げました。最終的に事情があって1年程度でこの会は終了しましたが、それでも年間で100名以上の人と会うことができました。
私は東京での開催でしたが、成功例は各地にあります。弊社のクライアント士業には10万人、20万人という小さな都市でもこういった会を主催し、年間100名を超える人に会っている人もいます。ですから、まずは自分で動いてみることが大切です。